寸法はかる (2)寸法を測る道具(住宅の墨付けする迄に準備する行程)
寸法とは基準となる長さ又物の長さを測る道具、物指し※寸法をを測るとか寸法を取るなどと言う。 測る単位は尺貫法、メートル法、ヤード表などがある参考ページ長さ換算表 |
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絵図板(板図面) (えずいた) 板図 (いたず) |
大工さんが家を作る為の最初の作業、(絵図面、板図面板図、絵図板) 墨付けする前、最初に薄板に設計図書を墨で書きこれを基に墨付けし、刻んでいきます、絵図板の書き方は、2階建の場合一般に、土台伏せ図、1階平面図、2階腰組図、2階平面図、小屋組図、(小屋伏せ図)などを書き番付(各部の位置が解る様に)を記入します。 絵図板の番付 番付の付け方は、地方によって書き方が違いますが東海では横にい・ろ・は・・・縦に一・二・三・・・と下に降り打ちます、これを下り番付と呼びます(上に登って打つ数字は登り番付と呼びます。 |
間竿 (けんざお) ※矩計(かなばかり) |
絵図板は平面を表したものですが、間竿とは家の高さ関係寸法を記した、もの差しになります。 GL、土台、窓の高さ、胴差し、桁や梁組、小屋組など主要部の高さの寸法割付を記す事を矩計(かなばかり)と言う、この間竿(4面に分類して)に盛りつけます ※1面は下図のように尺目盛りの寸法尺計りに使います。 ※家を建てる為の墨付けよう間竿は普通長さ4m(2間×1寸角程度)平屋で1本2階建てで2本作成します 、それぞれ部分的な(例えば小屋部分専用とか)目的に応じた間竿も必要になります。また複雑な構造になるほど、その場所に応じた長さの間竿も複数作成する必要があります。 |
指しがね (さしがね) |
在来工の法墨付け刃基本的には尺メモリを使います。 差し金は「さしがね使い」のページで詳しく紹介していますので参考下さい。 |
スコヤ | 造作材など加工の時材の直角を測るに使う小さな直角定規ですが昨今は傾斜盤など機械で直角の簡単に仕上がってしまいます。 他にはそれほど用途は無いです。呼び名は定かではありません。 |
折り尺 (おりじゃく) |
ご覧のように折りたたんで持ち運べるようになった物差しでメートル&尺寸が兼用で測れるものが有ります。 折り尺は1m(3尺)程度までのものが多いですが昨今メージャーに変わって持つ人は少ないと思います。 |
アルミ定規 |
建材を切ったり現場原寸引き定規などいろんな直線定規として使います。 長さ形状は様々です用途によって使い分けます。 |
巻き尺 (まきじゃく) |
誰もが使っているものですが、在来工法の大工さんは特にmも付いた尺のメモリ付きを使う事が多いと思います、一般の大工さんは5m程度の巻き尺が便利のようです。 土地を測ったり水盛り工事の時は30m以上の巻き尺を使います。 |
敷地に直角を出す 大矩巻き尺 (おおがねまきじゃく) 水盛遣り方 みずもりやりかた |
一番下の画像「大矩巻き尺」「さんしご定規」最下部画像 家を建てる土地に建物の直角を出す方法2通り絵で紹介していますご覧になれば解ると思いますので説明省略します。 ※直角作りはいずれもピタゴラスの定理が基本です、現場では必ず道具を水平に扱います。 大矩の作り方(おおがね) 大矩の応用、水盛遣り方 現場で簡単に作るには、一番下の大矩の作り方図を参考下さい(材は3寸×5分水貫4M程度の板に任意に墨を打ち3対4対5の墨の接点を合わせ釘で止める※寸法はこの2倍率の6尺×8尺×10尺の方がより正確になる) ※昨今の時代一人は水平直角だしなど出来る高機能のオートレベルが主流ですが ※敷地に建物の位置、高低差、水平、直角など一連の作業を水盛遣り方と言いう 水盛り工事を丁張りとも言う材料は水貫(水盛り貫)水杭(水盛り杭)大矩、白糸などを使います。 水盛遣り方参考下さい |
ばか棒 | ■ばか棒 特製専用の物指し 作業箇所に応じて目盛りなど刻まず原寸状に書き込み、寸法計算のできない人でも絶対間違う事がないように単純/明快書き込んだ物差しをこのような呼び名「バカ棒」を現場で使います、又誰が使っても上下間違えないように丈夫を斜めに切るなどの工夫も大切です。 (横用にに記すばか棒も作る事があります) ※実際には馬鹿棒じゃなく利口棒と言っても良いですね。 |
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基礎に直角墨の出し方、又は直角であるか確かめる方法 以下の図で昔ながらの説明ですが現場の状況などによっては臨機応変で行います。 直角の原理、ピタゴラスの定理、(三平方の定理、大工さんは、「さんしご」などとも呼びます以下数値は3/4/5例で説明しています) 3対4対5の接点は必ず直角になると言う原理でこの方程式をマスターする事によって様々な現場応用が出来るともいます 「数式例:3の二乗(9)+4の二乗(16)=5の二乗(25)」又√で検算するには、(A)9√は3+(B)16√は4=(C)25√5となります 大工は3尺、4尺、5尺など尺を用いますが尺でもメートル比率は同じです。 基礎にはアンカーボルトがあり土台の芯墨は打てませんで土台どちらかの側面墨を打つことになります。 現場ではより正確さを求める為、図説明例の2倍率の6尺、8尺、10尺での数値で大矩(おおがね)を作る事が多い 1・・・Y方向の基本墨を打つ(適切な位置又は水盛り遣り方の芯墨から拾う) 2・・・X方向の墨をだす、土台側面になるA点を記しA〜B点(3)6尺を記します、それからA点〜C点(4)8尺を記し B〜C接点が(5)10尺になる様に合わせる、次にA点〜B点の墨を打ち、墨を引き通します(墨を延長させる) 3・・・直角がでたら土台が基礎に均一に伏せれるか全体を確かめます、土台が側部で外れるような事があれば墨を少し平行に移動させ調整します。 4・・・Y方向及びX方向の基礎墨を基本墨から各、平行に間竿で計りそれぞれ必要な墨を基礎に打ちます。 |