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木材用語 木材の種類 木材の性質 材料拾い 木取り 建築木材の使い訳を知る

木材の用途、木材の種類、木材の特性、板目、柾目、杢目、構造材、造作材、など、原木から製材の挽き方。
 
※建築用語や木材用語などは全国統一の呼び名ではなく、地方によって異なります。
又、当方の勝手な呼び名や、誤字も多くあります事は、ご勘弁して下さい。

松林

関連リンク
基本的な木材用語 主な建築木材種類 ■主な木拾い(材料拾い)用語 木取り 製材 
建築用語集 1000床柱、磨き丸太の種類

下図は目で見る木材の性質種類を示しています。
在来建築(在来工法)で扱う木材用語、木材の種類、木材の性質、木材の木取り
原木丸太から板目、柾目、杢目の取り方、製材の挽き方、木材の性質などを説明しています。
※木材加工や仕口用語、部材呼び名、新建材、電道具、建築金物類等の記載はありません。
建築用語は地域によって呼び名も異なり各地方用語も多いものです。少しでも参考なれば幸いです。


下図は目で見る木材の見方、性質、種類、名称を示しています
左図は芯去り材(板など造作材用途多い。右下図芯持ち材(柱や構造材などの骨材用途が多い)
芯去り材と芯持ち材
節をを避けて取る事も出来そのため美しい材を取る事も可能で造作材として用いられることが多い。
無垢の桧柱など芯付き柱が多いが、大径丸太から取る芯去り材は四方柾面柱などど最高級材も取れる。
原木丸太は芯に近い部分は赤みが取りやすく外側に近いほど白太材(しらた、源平材とも言う)となります。
通常は木裏を見せず木表を見付に使う、又削る場合はコバ(側面)を見て逆目にならないように純目の方に鉋を引きます。
生き節、死に節、抜け節
「生節」一般的に見られる節で形状は丸みをおびている、艶もあり。「死に節」立木の時に枝打ちや枝が折れたりして育った節で、艶もなく節がボロボロと穴が開くようなものもある。「抜け節」死に節同類のもので節が抜けて穴になった状態のもは評価が下がる材になる。

板目・柾目・杢目・芯持材木材の木取り・杢目の種類
原木丸太から製材木取り方によって様々な木材の形成の材を取ることができる。
杢目とは
欅や栃、楓、杉などに現れやすく通常の板目より細かい模様で杢の種類も様々あります。
板目とは(板目と柾目)木目が山形や不規則な波形など通常よく見かける板目模様の物。
柾目とは(柾目と板目)画像のコバ面を上下にして板取りしたもので細かい柾目は狂いも少なく上材として扱われる。
皮付き柱、のた付き板
木目には関係なく丸太の皮部分(ノタとも言う)の付いたものを言う※時には装飾用材として使われる事がある。
芯持ち材
下の柱の画像図のように年輪に芯のある角材を言う、柱の場合乾燥時に材の収縮、乾燥による材の干割れ(日割れ)などを防ぐ為図のように背割り(見付にならない面に材の2/1程度、芯迄切り目を入れ)を行う、※土台や構造材、芯去り材には背割り(芯割とも言う)は行わない。

逆目と純目(じゅん目とぎゃく目)
木材の鉋削り作業の場合純目方向に鉋を引くと光沢もよく綺麗に削れます。
又、この方向の反対方向の目を逆目(さかめ)と言います。この方向は刃物が食い込み易く、「ささくれ」が起こりやすい、この現象(逆目)を抑え込むため大工さんは通常、押さえ刃付きの2枚刃鉋を使用します。
※一般的、木表では立木の上から削る場合を純目、この逆方向に削るを逆目になりますが木浦裏に場合は、この反対になります。
※一般に上記理屈書きましたが、長い木材には板目や杢目が入り混じっているものですから簡単には行きません。
刃物、鉋、蚤などの作業には純目、逆目を上手に知り使い分ける事が肝要です。この先は木工事の技術(腕前)になります。
木材の純目と逆目(じゅん目・ぎゃく目)

木材のコスト計算
木材や製材は石(こく)単位で計算されていましたが、現在は立米で計算されます、材質や製材方法、等級、運搬費などによって単価は様々になります。

1石は1尺(30Cm)×1尺(30Cm)×10尺(3m)です。×木材石単価
(木材の1石=0.27826立方メートル)

木材の見方、木目の見方、各部の名称、呼び名

木取り
製材の木取り方法と年輪の見方
製材職人(腕利きの木取り職人)は様々な原木丸太を見ただけで木材の使用目的を判断し、最も効率の良い木取りを行います。
下記は木取り参考画像ですので各部、名称や板目、柾目など材の取り方を理解頂ければと思います。
※製材については、まだ多くの挽き方があり木取りには製材士の技量が重要ウエイトを占めます。木取り、製材については材木屋さんの分野でして、当方詳しく無くこの程度でご容赦下さい。

丸太から柾目、杢目、板目、柱材の取り方

丸挽き(だら挽き、布引)丸太を図のようにに挽き割る方法、小径木や弓なりに曲った丸太に用います。

二方挽き丸太の座りが良いようにし片面を落としてから縦に挽いていきます。

太鼓挽き(枠びき、側びき、板びき)両面を落としてから、図のようにいろんな材に挽いていきます。

胴割り中心で二つ割り(大割り)にしてから角材に挽いていきます。大径丸太が多いです。

ミカン割りみかん状に挽いていて柾目板を取るときに使います。(上物柾目の長押などを取る)

丸挽きの木取木取り、製材の種類、二方挽き
太鼓挽きの木取同割挽きの木取
ミカン割挽きの木取

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基本的な木材の用語

一般建築材についての木材の見方/基本的な知識を紹介ますが、できるプロの大工さんは奥が深く私ごときでは無く間違った説明や勘違いもあるかもしれませんが多少でも参考にでもなれば幸いです ※呼称や見方は地方によって異なります。
用語集の方にも類似事項多く有りますので参照ください
官材 (かんざい) 国有林で取れた天然木も事 ※官材の官とは国有林を言う木曽檜の樹齢100年〜200年以上の木から取り国産品最も高級材とされいる。
※代表的には神社/仏閣/神棚/高級和室などに使われている。
民材 (みんざい) 間材に対して民間の山林で採取さてた材を「民材」とか「しょう材」とか呼びます。
官材以外の木材を民材と呼びますが、素材から高級材まで幅広い一般木材を言います。
小口 (こぐち) 上部画像参照
木材のを切った切り小口、年輪のが見える面を言います。
切り小口画像
木表 (きおもて) 上部画像参照
木材の皮部分の方向側を言います。(一般には木表を見栄掛け部分として使う)
※木材(特に板などは)は木表(きおもて)に反る習性がある(表面を乾燥させるとにスルメを焼くように乾燥側に反ります)
木裏 (きうら) 上部画像参照
丸太の心材方向側を言う(化粧材として使う場合一般にこの部分裏側にして使う)
元 (もと) 立ち木で見ると木の下方向を言う。 ※ねっこ側
末 (すえ又はウラ) 立木の幹や枝の先の方。木の先端。木末 ※立ち木で見ると木の先端方向を言いいます。
年輪 (ねんりん) 一年間で成長する部分のことを言う。(年輪から年輪迄が1年、50あれば50年と言うことになる)
芯割り (しんわり)又は背割り (せわり)
※芯持ち材のみに加工します。
上部画像参照
材の乾燥につれて木材の表面に「ひび割れ」を防ぐために芯まで丸鋸で図のように引きれることを言う
※この背割りで木材の乾燥や湿度などに起こる収縮状態を調整し「木材が息をするとも言います。表面のひび割れを防止する細工ですが必ずしも鋸目の先端が全て芯に命中するとは限らず完璧にひび割れ防止は難しいものです。
※背割りは主に柱や化粧材としてのみ用います(土台など他の構造材には用いないのが通常です)
切り小口画像
芯持ち材 上図の柱のように樹心を含んでいる材を芯持ち材と言います。
※この中心部分を髄(ずい)とも言う
芯去り材 樹心部を取り除いた材(上図の板)比較的太い材から製材され造作材なでに適します。
赤味 (あかみ) 上部画像参照
木材の芯に近い部分材で淡赤色または色の濃い部分、辺材に比べて利用価値が高い「赤味/赤肌」とも言います。
白太 (しらた) 上部画像参照
木材の樹皮に近い周辺部、淡白色または白っぽい色、腐りやすく虫もつきやすいので内装材が適している「白肌/辺材/白材(しろざい)」とも言いいます。
板目 (いため) 上部画像参照
木取りの際、年輪に対して平行に近い角度で挽いて取る材面を言う。一般的に見る木材はこの板目が多い。 
柾目 (まさめ) 上部画像参照
木取りの際、年輪に対して直角に近い角度に挽いて取る材面を言う ※割れ、捩れ、割れなども少なく上材としての用途が高い材です。
杢目 (もくめ) 上部画像参照
樹根に近い部分や不規則な生成など主に大木から取った複雑な模様の木目で多種の木材があります。 
和室天井張りなどに見られる杉の貼り板など見ると解りやすいと思います。
耳に付き板 (みみつき)
のた
製材した角材や板の淵部(角)に丸太の皮が付いている部分のものを言います。
※地方により呼称が違います。「耳付き」 「ノタ」
太鼓挽き (たいこひき) 面製材した丸太で、構造材の小屋丸太などに使用することが多い太鼓梁
※利点としては見え掛けが良い/構造材としては墨付けがし易い/積置きに転がらないなど。
一方擦り (いっぽうずり) 原木丸太を1面のみ製材した材で構造材として2階梁などに使用されるが長い梁間の場合垂れ易い欠陥もあり現在では角材が使用されることが多い。
二つ割 (ふたつわり) 丸太を二つに割った材(太い材は太鼓に挽く事もある)
10C程度の丸太を二つ割にし仮設材として仮筋交等に使う又はログハウスのような小屋の外壁に張り付けたりするのも面白い外壁材となります。
現代では需要度低い。
純目方向 (じゅんめ) 上部画像参照
鉋削りのとき木目に対し食い込まず撫ぜるような形の繊維方向。(1本の木には逆目も含んでいます)
逆目方向 (さかめ/ぎゃくめ) 上部画像参照
純目に対して食い込む形になる繊維方向。
広葉樹 (こうようじゅ) 葉の面積が広い木樹。針葉樹ほど比重の差はなく、材質は硬い、タモ/ミズナラ/カシなどが一般に代表的。
針葉樹 (しんようじゅ) 葉形の多くが針葉の樹。軽くて柔らかい、晩材は重くて硬い、スギ・ ヒノキなどが代表的。
無垢材 (むくざい) 材種に関係なく一般天然の木材のことを言います。
無垢材に対し木材を貼りあわせたり表面を貼った加工材を集製材や積層材と言う ※下記参照
集成材 (しゅうせいざい) 主に合板下地に銘木の突き板(鉋屑の厚いような材)を貼って仕上げた加工材、造作、化粧材材とて各枠材/階段材/床材など多くの箇所に使われている。現代では強度や狂いも少ない集成材が多く用いられています。
集成材
積層材(せきそうざい) 実際の木材を細かく繊維方向に貼り合わせた材で化粧材として多く使われている。カウンター材/階段材/化粧枠材/床材。
昨今では構造材としても柱/梁などにま多く見られます。
積層材
国産材 (こくさんざい) 日本国内で育成された材。
輸入材 (ゆにゅうざい) 外国産の木材で、主に南洋材/北米材/アフリカ材などの産地から輸入される材。
生き節 (いきぶし) 上部画像参照
節に光沢もあり綺麗でしっかりした状態の節です。
死に節 (しにぶし) 上部画像参照
死に節は光沢がなく節の周りがボロボロ穴状や黒くなったり、節がから抜け落ちて抜け穴になったりします。
※枝打ち時の節や成長の過程で枝が折れたり、枯れた枝などが死に節になります。
含水率 (がんすいりつ)
※乾燥度
含水率(%)=(水の重さ/細胞壁の重さ)×100だそうです、勿論含水率の大きい材は施工後、収縮/狂いも大きくなります。
又構造材の場合含水率が少な過ぎの材も刃切れが悪く手加工が困難になります。
※構造材:25%〜20%以下程度
※造作材/乾燥材:15%以下程度
陽疾材 (アテ材/あて材) 環境の厳しい所で成長した木に起こる現象成長時に曲がって育った部分などの箇所にこる幹の下側の部分が圧縮された材。
※乾燥時に、収縮率が大きく、狂い易いので用材としては、よほどの乾燥材でなければ不向で扱いづらい木材です。
化粧丸太 (けしょうまるた)
磨き丸太 (みがきまるた)
床柱 (とこばしら)
錆び丸太 (さびまるた)
なぐり柱
下記リンク先画像ご覧ください。
床柱 天然絞り丸太 絞り丸太 人工絞り丸太 人工前彫り床柱 出節化粧丸太 変木丸太 錆び丸太 なぐり柱
※産地、京都の北山杉、吉野杉等が有名です。
木材の等級 (とうきゅう)
用語集
材の角面に丸み「のた」の有る/無し/程度の判別
特1等 材の角面に丸面がない材、ピン角の材。 ※上記「のた」参照
1等 材の上部の方のみにに少し程度の丸面「のた」あり。 ※上記「のた」参照
2等 材の所々に丸面「のた」が付いていて角面が少ない。 ※上記「のた」参照
材の良質度の判別
1等 節の多い少ないは関係なく材に「のた」がないものを言います。
小節 25mm以下程度の節が1mに1個程度以内と少ない材を言います。
上小節 10mm以下程度の節が1mに1個程度以内で節の数も少ないもの。
特選上小節 数mm程度の節が2mに1個程度以内で節の数もホンに少なく良く見ないと気がつかない程度の良材を言います。
無節 勿論節が全く節がないもので、木目、色艶の良い木材は尚良材です。
バタ角 (ばたかく) 建築用語でも型枠工事などに使われる言葉で型枠仮設補強などに使われる材の事で通常10C角前後の木材を言う
※現場ではバタと呼びことが多いです、文字は「端太角」とも書くようです。
用語集
硬木 (かたぎ/堅木) 広葉樹で硬質で強度が大きい反面、加工しが困難
上材は木肌の模様が美しく杢目を生かし、建築化粧材や建具・家具などに使われる
※硬木を削る場合、鉋の刃の研ぎ角度、大調整も必要となる(材が固く刃が欠ける事がある)
軟木  針葉樹が多く直木で長い材料が取れるので造作材として一般に多く使われている、加工も容易な木材を言います。
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主な建築木材の種類

少しの種類ですが今までに主に使った木材の種類です
独断で書いていますので間違いや誤字も含みますが少しでも参考頂ければ幸いです。
用語集

材種 主な用途 性質/特徴 主な産地 その他
(1)桧 (ひのき)

※針葉樹

ヒノキ
構造材:土台/通し柱/管柱/構造材一般造作材:敷居/鴨居/床材など造作一般
水に強い。光沢がある。
狂いが少ない。加工性が良い
本州中部から四国/九州 建築材として素材から高級材まで幅広く使われる。
木曾桧 東濃檜の「官材」は最高級材とし住宅は勿論社寺仏閣材としての高い高級建築材として有名です。
※化粧丸太や錆び丸太としても用途が多くある(上表参照)
(2)米桧  (べいひ)
※外材
ベイヒ
構造材:
造作材:敷居/鴨居/床材など造作一般
材の組織が緻密で耐久性、保存性が高いが数年経つと国産に比べて長年経つと黒ずんでくるのが欠点。 アメリカ合衆国/カリフォルニア西北部 アメリカ産の輸入材、桧 昨今はあまり見かけない材です。
(3)桧葉 (
ひば)
※針葉樹

ヒバ
構造材:
土台/柱/構造材
造作材:敷居/鴨居/床材など造作一般
特に湿気や水に強い/淡黄色材で特有の匂いを発する。 北海道から本州/四国/九州に及ぶ 明日は桧になろうの有名な言葉がある。
(4)米桧葉 (べいひば)
※外材
ベイヒバ
構造材:土台/柱/構造材
造作材:敷居/鴨居/床材など造作一般
特徴は同上
化粧材使用の場合数年経つと国産に比べて黒ずんでくるのが欠点。
北米 化粧材使用は作業時の手垢などが数年後にでも出ることがあるので取り扱いには注意画必要。
(5)杉/椙  (すぎ)
※針葉樹
スギ
構造材:
柱/構造材
造作材:鴨居/廻り子など造作一般
材は軽く比較的狂いは少ないが淵材耐久性にはやや劣るが芯材(赤み部分は非常に強い。
※上材は障子/欄間などにも多く使われる。
全国的 秋田県の秋田杉/高知県の魚梁瀬(やなせ)杉/鹿児島県の屋久(やく)スギなどは高級材として有名です。
※絞り丸太/磨き丸太など北山産の床柱などが有名。
(6)米杉 (べいすぎ)
※北米産の針葉樹
ベイスギ

造作材:
鴨居/廻り子など
直径の大きな木が得られ、耐候性に優れ、軽くて軟らかい、数年経つと国産に比べて黒ずんでくるのが欠点。 北米 昨今はあまり見かけない材です。
(7)唐松/落葉 (からまつ)
※針葉樹

カラマツ
構造材:小屋梁/荷持ち梁などの構造材
ヤニが多く、材は乾燥によりねじれが生じる。現在はねじれの少ないカラマツが育種により生産されている。 中部山岳地帯から福島県
(8)赤松 (あかまつ)
※針葉樹
アカマツ

構造材・造作材
加工は容易だが狂いがやや多い。
水湿、耐久性には富む。
本州北部〜四国/朝鮮
(9)エゾマツ
クロエゾマツ
えぞまつ からまつ

造作材材:
木目もまっすぐに通ったものが多く美しく、造作材/内装材として多く用いられる。 中国東北部/サハリン/南千島/北海道/朝鮮
(10)栗 (くり)
※広葉樹
クリ
構造材:土台/杭
重硬質で弾力には富み水湿に耐えるのが非常に強い
固く加工や釘打には困難で割れやすい、又乾燥時狂いやすい。
ほぼ全国的 強度耐久性に富むので土台などには最適だが大きな角材は採り難い
※枕木としても多く使われていた木材。
(11)欅 (けやき)
※広葉樹
ケヤキ

構造材:大黒柱/柱/差し鴨居
造作材:建具/上がり框/化粧棚板/くさび/込み栓
やや重硬質で弾力にもやや優れ水湿に耐えるのも優れるが狂いやすいが上材は高価な場所に使用される。 本州/四国/九州/朝鮮 ※堅木の部類の材(上表参照)
(12)椹 (さわら)
※針葉樹
サワラ

造作材:浴槽風呂桶材/浴室の壁板、天井板/障子組子
軽軟材で水湿に耐えるのが強い、板目は割れやすい。 日本特産材
木曾地方/飛騨地方/九州/中国
(13)槙(マキ)

※常緑針葉樹

マキ

構造材:大黒柱/柱/床
造作材:腰板/羽目板
その他:木製風呂桶は最高級品とされる
・水に強く粘り強い性質、水回りに耐久性があり最適材
・加工後の仕上が綺麗
・抗菌、防虫効果に優れている。
・マキ特有の快い香りがする。
福島〜九州 樹木の根本部分など(自然な変木部分を生かし)花台や床置など装飾品として加工されることもある。
(14)高野槙(コウヤマキ)
高野槇
悠仁親王 ひさひとしんのう
「2006/09/06誕生」

2006年9月12日
命名の儀において
コウヤマキが植えられた。
大自然の中に育つ高野槙は普通の木と比べて成長が遅く果木の
密度は高く、きめ細かく真っ直ぐに突き出たような樹形で有名。
和歌山 秋篠宮文仁親王と文仁親王妃紀子の第一男子として誕生
身位は親王。現在の皇室典範による皇位継承順位は第3位
姉に眞子内親王と佳子内親王がいる。

宮内庁ホームページ
(15)樫 (かし)
※広葉樹
カシ
※建築材としては用途は少ないが鉋台/鑿の柄/金槌の柄などに使用される。
強度に優れる反面、固く加工性に難しい。 堅いので楔(くさび)込み栓などに使う
※主な堅木黒檀/紫檀/櫻/南洋櫻/ブナ/楢/欅/樫。
(16)桜/櫻 (さくら)
サクラ
上がり框/床材/表札
サクラ材は、木目が緻密で、光沢があるのが特徴で床など銘木内装材として用いられる。 上品は化粧板合/集成材の板の突き板などとして使われる
他にもカバ桜/南洋桜などの品種もある
※硬木の部類の材(上表参照)
(17)樅 (もみ)
※針葉樹
モミ
造材:
一般造作材
(柾目使いが多い)
建具として使うこともある。
素性の良い物が多く軽くて柔らかい方で加工はしやすいが若干狂いやすい。 本州/四国/九州
(18)栂 (つが)
※針葉樹
ツガ ホンツガ
構造材:一般構造材
造作材:
敷居/鴨居/床材
針葉樹では堅いほうで構造材としても強度がある。
感想は早く割れ易い面もある。
本州/四国/九州/屋久島 国産材栂を「本栂」とも呼び
外材の米栂なども多く使われている。
(19)米栂 (べいつが) ベイツガ
構造材:
一般構造材
造作材:
敷居/鴨居/床材
輸入材 アメリカ ※シロアリや防腐処理を施を施した「ボリデン土台」「スケヤー土台」(薬剤にドブ漬け処理)の土台が桧材に比べて安価で主流のようだ
※上記土台は米栂材のみでは無く一般外材加工のもの、無垢材や積層材などもある
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主な木拾い呼称
在来木造材の料拾いの(木だし/木拾い等とも言う)明細などに記載する主な呼称です
用語集にも類似用語多く有ります、参考ください

一般建築木工事に際して木拾い詳細に記載する主な用語です、(思い出せる範囲の記載)
※木材関連のみ用語です(仕口や道具、金物の記載無しです)
仮設材 間竿 矩計定規 (かなばかり) 原寸図 型定規(現場に必要な型/定規) 水盛り杭 水盛り貫(水貫) 大がね 仮筋交 道板 足場板 足場材 足場丸太 仮囲い材  
構造材 土台 火打ち土台 通し柱 管柱 大黒柱 床柱(トコイタ/ユカイタ) 柱 半柱 間柱 胴差 差し鴨居 まぐさ 梁 二階梁 小屋梁 二重梁(三重梁〜)繋ぎ梁 頭繋ぎ 太鼓張り 一方擦り 丸太梁 野もの 中敷 地棟 登り梁 妻梁 火打ち梁 方杖(ホウズエ) 束 下げ束 吊り束 小屋束 桁 母屋 棟木 配付け垂木 野地板 隅木 谷木 垂木掛け 広木舞 瓦桟 鼻隠し 筋交い 小屋筋交い 雲筋交い 2階根太 
造作材 敷居 鴨居 (欄間鴨居/敷居) 無目鴨居 無目敷居  方建て 下げ束 吊り束 一筋鴨居 一筋敷居  落とし掛け 廻り子 二重廻り子 竿縁 付け鴨居 畳寄せ ヨセ 雑巾擦り 目地棒 地袋 中袋 天袋 中段  サッシュ見切り縁 見切り縁 化粧枠 戸当り 上がり框 床縁 佛框 床板 長押 織部板 幅木 階段材 側板 踏み板(段板) 蹴込み板 廻り段板 カウンター材 飾り棚  楔 込み栓 腰板 天板 底板 ささら桁 カーテンボックス 手摺 格子 ガラリ サッシュ台 化粧合板 プラスターボード ベニヤ 各種下地材 
床材 大引 束 トッコ引き 寝がらみ 根太 根太掛け 四分板(五分板) フローリング フロアー パーケットフロアー 縁甲板 コンパネ 小縁板 ザラ板 
壁材/外壁
天井材
各、下地材 にいち 胴斑(どうぶち) 野竿 吊木 竿縁 天井板(無垢天井材/敷目天井/イナゴ天井)貼り天(表面自然杢の貼った加工天井板) 印天/ラミ天(表面人工加工天井板) 突き板合板 プリント合板 貫 大貫 内法貫 軒天 付け土台 付け梁 付け柱 羽目板 ささらご 野地板 木摺り 腕木
屋根材 配付け垂木 垂木 面度(メンド) 破風 鼻隠し 幕板 瓦桟 瓦棒 平小舞 よど 野地 裏板 コンパネ  杉皮押さえ 小屋筋交 雲筋交 小舞 傘木 水切り

新規作成:2010/5月:最終更新:2018/11/13

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