鉋とは(かんな)材木の表面を削って木目を平らにする道具です。大工、建具屋、家具屋など木材を扱う職人さんの一般的に使う道具の説明です。 | |
鉋 (かんな) |
■二枚刃鉋 一般的に使う鉋は鉋刃と裏金(裏座とも言い)を密着させて使う2枚鉋の事を言う 一般によく使う鉋の紹介です、1寸4分〜2寸までの鉋が主です 普通寸八(1寸8分)を多く持ち歩いています ■主な用途別 (3種類に分類します) 荒仕こ鉋(荒らし上げ鉋、あらしこ)寸4〜寸6迄・・製材面からの最初の荒削り鉋として使用します(最近では電動鉋普及で使わなくなっています) 中仕こ鉋(中仕上げ鉋、ちゅうしこ)寸8が多い・・中仕上げ鉋として主に材を平面に仕上げ、場ならしとして木材を平らに削るのが目的 仕上げ鉋(しあげ鉋)文字通り仕上げ鉋の事で木材の素地最を大限に磨いたように削り上げる鉋 ■一枚刃鉋 裏金の付かない1枚刃の鉋で刃口を極力狭くしておかなくては逆目を起こさず削る事が出来ない、又抵抗を少なく切れ味を良くするには刃は糸裏に保つ事が必要になる、鉋削りの上級者向けで使いこなすは難しい。※一枚鉋の画像はあありません 鉋台の調整 |
長台 (ながだい) |
■長台(ながだいかんな) 普通鉋の部類では「中仕上げ」にあたり、より真っ直ぐに仕上げるように長い台になっています ※どのような鉋を使おうにも台、刃口、押さえ、刃の研ぎ具合など全ての調節が上手く組み合わなければ精度は期待できません「大工の腕、技術が重要なのです」、 |
反り台 (そりだい) |
■反り台(そりだい) 丸太や反った凹面(アール面の打ちが側)の削りの作業に使います 古い普通鉋を利用して反り台を作る事が多いですね |
戻る←鑿(のみ) | 道具Topページへ | 次→型、子鉋(こがんな)小鉋 |
鉋及び台調整について ※@〜@点のねじれを抜きます(台の捩れを抜かないといくら大調整を図のように行っても無意味なことになります) ※擦り定規:一番した図のような定規を作っていましたが昨今は差し金等を利用する人も多いようです(注)差し金は反りや曲がりがあり正確でないことも認識して下さい。 ※刃口は最小限鉋屑の出る程度狭い方が逆目画止まりやすい(台を直すたび刃口は大きくなります) ※鉋身と裏金は隙間があると巣を食ってしまい鉋屑が出ず削り面がゲジゲジになってしまう(鉋と裏座に隙間がないか光の方を除いて確かめる、調整は裏座の耳を曲げて調整する) ※包み彫りとあるところは、刃先の形状に台を掘り込むことを言う(一般台はには面倒なのでこのような仕口は少ない) ※刃を戻す場合は台頭を矢印方向に叩く(中央を叩くと台が割れるので注意) ※鉋刃の耳は刃口迄取らないと鉋幅の鉋屑が出ない。 ※鉋の刃研ぎは耳部分で少し丸くする、真っ直ぐに研ぎすぎると鉋枕(削り面に筋が入る)が出ます。 かんなの刃先について ※刃先の角度は一般的28°前後と言われているますが。木材の種類、柔らかさ堅さに寄って刃先の角度は異なります。 ※画像では25°〜30°と書いていますが堅木などの場合は30°前後と数値の高い角度にしないと刃が欠けます。 ※角度の数値が低ければよく切れるが刃は欠けやすい。又数位置が高くなれば切れ味は悪くなりますが刃は欠けにくい。 ※鉋刃と言ってもピン〜キリですから最高の切れ味の鉋を選ぶこともコツです。 |